Nikita

ブログ名は適当です。単なる日記なのでニキータと呼ぶことにします。

7回読み勉強法

 社会人になって資格試験とか昇進試験を受けることがあるかもしれない。この本は、4年位前に出版された本だけど、そういう人たちが一度は読んでて損はないと思う。内容を端的言えば、「基本書(試験範囲を網羅しているような本)を7回通読することでだいたい頭に入る」というもの。

 

著者は東京大学在学中に司法試験に合格して、さらに大学を首席で卒業して、財務省に入省後、弁護士になりましたというようなチートな経歴の持ち主の山口真由さんという方。基本的な能力に差があるから、一般人に通用しないのでは?と思いつつ、本書のとおりにテキストを読み進めておけば、たとえば過去問をやった時に、「あー、あの辺に書いてあったような」という感覚を持てることは確かだった。この段階までくれば、あとは理解するだけなので、とても資格試験の勉強がスムーズにすすむと思う。
 本書には試験対策としての7回読みだけではなくて、調べ物をする際の本の読み方も書かれているので、社会人にも参考になると思う。まぁ、Amazonの書評などを読むと、この本は自叙伝的な内容が多めなので、こっち(東大首席・ハーバード卒NY州弁護士が実践! 誰でもできる〈完全独学〉勉強術 (SB新書))の方がいいと書かれていた(自分は読んでないけど)。7回読みは、最初の3回くらいで全体像を把握、次の2回で内容の理解、最後の2回で詳細を、という感じ。教科書の内容は全然頭に入ってないけど、何回も読んだ漫画、何回も歌った歌の歌詞は誰も忘れない、そういうことだろう。ちなみにだけど、自分はジョジョの奇妙な冒険の第4部の最後を初めて読んだとき全く理解できなかった。3回くらい読んで、「あーそういうことね。。。」といった具合。自分には理解力はあまりないな、とこの時にとても感じたけど、この7回読みの話を読んで最初わからなくても理解できるまで何回も読めばいいんだということに気が付いた。確かに、高校時代に得意だった化学は、化学の教科書(正確には資料集)だけボロボロになるほど(何回も)読んでたし、何回も読んでるから、試験を受けるときにも、「あー、この話、教科書のあそこに書いてあったな」とか「あー、あの問題集にあったな」とか思い出せていたように思う。英語のテストがよかったときは教科書の文章をそのまま覚えてたし、記憶の定着はやっぱり繰り返すしかないということなんだよなぁ。
 でも、この「繰り返す」という作業(といっていいのか)に、普通は苦痛が伴うから、みんな長続きせずに中途半端になって諦めてしまうんだろうな。漫画の場合、何回読もうが、いつ読もうが基本的には自由だし、リラックスした状態で読んでる。一方で、単語帳とか資格試験のテキストとかは、決められた試験日までに終わらせなきゃいけないというデッドラインがあるし、理解しなきゃ覚えなきゃと思いながら頑張る。基本的に前者は楽しいし、後者は苦しい。後者を前者に近づけるにはどうしたらいいのかなと考えたときに、①デッドラインを克服するためにとりあえず、全体を簡単にさらっと読んでおく-テキストの通読の重要性(詳細にこだわりすぎて全体が見えないと、どこが重要でどこが理解できないのかがわからないままデッドラインが来てしまうし、最初から全力でいってしまうと嫌になってしまうことが多い。7回読みでは最初の数回は理解できなくてもいいとしている。とりあえず読んで3回目くらいまでに全体像をとらえるのが目標。)、②理解しなきゃ覚えなきゃと思わずとも、7回も読んでたら大体理解できてしまうし頭にも入る、と7回読みをやればいけんじゃね?と思える。
 話は逸れるけど、自分がほかにも資格試験対策として重要だと思うのが、①本当にその資格必要なのかよく考えること(人生の楽しい時間を犠牲にしてまで取る必要があるのか、投資した時間をペイできるだけの意味があるのか。勉強しなきゃという強迫観念だけで動いていると人生あっという間に過ぎてしまうし、あとでなんで遊ばなかったんだと後悔する(自分は実際にちょっと後悔している))、②資格試験なら基本書の選定が重要(公式があれば公式のものを使うのが近道だと思う。7回読みの本にも基本書の選定の仕方が書いてある)、学校や部内の試験なら教科書がテキストになる(基本的に教科書以外からの出題はないから)、③なんといっても過去問を繰り返し説くのが重要(昔は、過去問をはじめのうちに解くのはもったいないから理解が深まっているはずの直前期にチェックしよう、とかアホなことを考えていたけど、ぶっちゃけ数回通読した直後くらいにやるのがおすすめ。しかもやり方は、教科書を手元に置いて1問1問解いていく。もちろん解けるわけがないので、すぐ教科書を見て正確な答えを探す。教科書には、小さなレ点を入れて過去問で出ていたという印をつける)、これだけで、大体の覚えればとける系の資格はいけるだろうと思う。一日30分か1時間勉強するだけで通読なら50ページから100ページくらいは読めるから、意外とあっという間にテキストは回せる。ポイントは初めのうちはリラックスして漫画を読むようにお菓子でも食べながらやるってことかな。

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東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法 - 著 山口真由

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おしまい。