Nikita

ブログ名は適当です。単なる日記なのでニキータと呼ぶことにします。

自分を操る超集中力。

自分には全然集中力がない。どちらかといえば、というかかなり多動的で職場でもだれかがしゃべっていると全く集中できないし、家で集中して勉強や作業をしようとしても、次から次に違うことを考えてしまって、集中できない。漫画もゲームもすぐ(15分も持たない)飽きる。だから何を読んでも基本的には1回じゃ頭に入らないし、面白さも感じられない。これって結構人生損してるんじゃないか、と考えたこともあったけど、集中力なんて持って生まれたものだと思っていたので放置してた。そんな物事に集中できない自分だけど、むしろ、だからこそ、人生の中で『集中力』の大切さというのをとても感じる。

そんな『集中力』についてトレーニングで強化できると謳っているのがこの本。

 

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自分を操る超集中力-DaiGo著

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本を読んでみると集中力を鍛える方法に加えて、集中を阻害する要因を減らす方法が紹介されている。特に後者は簡単にできることが多いし、自分で実際にやって効果があったかなぁと思うので、いくつか紹介。

 

集中力(思考や感情をコントロールする力;本書ではウィルパワーと呼ばれている)は選択を重ねるごとに消耗していく。なので日常の行動をできるだけルーチン化して、選択行動をできるだけ少なくすることで集中力が継続する。例えば、次の日に着ていく服を前もって決めておくとか(朝、服を選ぶ行動をしなくてすむ)、食事のあとはすぐに食器を片付けるとか(あー、いつやろっかな、今は嫌だな、あとでやろっかな、いつしようかな、、、)、事前の準備や選択を先延ばししないことで脳は疲れないんだとか。確かに、やらなきゃいけないタスクがどんなに小さいもの(食器洗いとか、掃除とか、郵便物を見に行くとか、ごみを捨てるとか、、、)でも複数あるととたんにすべてへのやる気がなくなる。本書では、細かい仕事は夜の空いた時間などに一括してやるという方法が提示されていた。日中はあえて細かい作業をせずに(疲れてしまうから)、必要な作業は書き出して、夜に一気にやる。これをバッチ処理と呼んでいて、こうすることで日中の集中力を保てる。

『習慣化』の重要性についても書かれている。人間が何かをやろうとするときには、脳の前頭葉(額から2~3センチ奥)の部分を使うようだが、習慣化することで小脳が使われるようになり、結果としてウィルパワーの減少が抑えられるとのこと。自転車に初めて乗るときにはいろんな感覚を総動員していたのが、慣れてしまえば自然に疲れず乗れるのと一緒。よく『歯磨きをするレベル』でという言い方があるけど、まさにそんな感じかな。

最後に、本書で紹介されていて仕事でよく使うようになった『ポモドーロ・テクニック』について。集中力が短い人におすすめの方法で、25分の集中と5分の休憩を繰り返す方法。25分の集中の時間にやるタスクは1つだけ。これは自分にとって結構適してた。特に考え事をしないといけないときとか、資料を作成しないといけないときとかに役に立つ。25分間は、メールもみないし、トイレもいかない、とりあえず25分間だけはそのことをやると、結構進む。あと、この本に書いてあったことではないのだけど、人間のしくみとして、『作業興奮』というのがあると聞いたことがある。これは作業を始める前に集中しようと思ってもなかなか集中できないけど、とりあえず作業を始めると集中し始める(やる気はやりだしてからおこるもので、やりだす前にやる気は生じない)ので、とりあえず、簡単な作業から始めると、なんだかんだであっという間に作業を終えている。実生活で結構当てはまる。掃除するのだるいな、と思った時には、「とりあえず、ごみを5個拾ってごみ箱に入れる」というようなことをすると、片付けへのエンジンがかかって、結局最後までやれましたとなることが自分の場合には多い。

そのほかにも、不安に思っていることを書き出すとか、 姿勢に気を付けるとか、官職の仕方とか、パーキンソンの法則など、仕事やプライベートで使える集中力を維持する方法がいくつも紹介されている。

集中して作業や勉強を終わらせたら、余った時間をのんびり過ごせたり体を休めさせたりできるので、人生もっとゆったりと生きれるし、メンタルやフィジカルにもやさしいと思う。

 

おしまい。